
PRGFとは何か?
WHAT IS PRGF
PRGF-Endoret®(以下、PRGF)は、スペインのBTI(Biotechnology Institute)社によって開発された、自己由来の血小板を活用する再生医療技術です。
歯科および整形外科をはじめとする広範な医学領域において、生体材料としての有用性が認められており、組織の修復過程において重要な役割を担う「成長因子」を効率的に活用するためのシステムです。
BY THE NUMBERS
全世界での症例件数
70万症例以上
開発元BTI社および各国の公的・専門医療機関が報告する公式の累計データによる
全世界での副作用報告件数
0件
開発元BTI社および各国の公的・専門医療機関が報告する公式の累計データによる
47カ国
採用国 / 2026 年現在
over
25years
1999年の設立から続く、独自技術の臨床研究実績
研究開発
01
RESEARCH & DEVELOPMENT
BTI社と研究開発の背景

FOUNDER, BTI BIOTECHNOLOGY INSTITUTE
BTI
PRGFを開発したBTI社は、スペイン北部バスク州に拠点を置く、再生医療およびインプラント学の研究開発を主導する企業です。
FOUNDER
創設者 Dr. Eduardo Anitua
再生医療と口腔外科における世界的な研究者であり、医師と歯科医師のダブルライセンス取得者として、多くの学術論文を発表しています。スタンフォード大学が発表する「世界で最も影響力のある研究者トップ2%」において、2025年度の歯科部門48位、スペイン国内では1位にランキングされています。
Research × Clinic
研究と臨床の融合
BTI社内、およびEduardo Anitua研究所内には、独自のクリニックが併設されております。基礎研究から得られた知見を即座に臨床現場で検証し、製品の改善へと繋げる体制が整っています。この「研究開発主導」の姿勢が、PRGFの信頼性を支える礎となっています。
基本原理
02
MECHANISM
PRGF療法の基本原理
PRGFはPRP (Platelet Rich Plasma/多血小板血漿) の一種で、患者さん自身の血液を遠心分離して利用する再生医療です。PRGFは独自の遠心分離プロセスと治療プロトコルにより、臨床における利便性と治療の再現性を高める設計がなされています。
COMPARISON · PRGF VS. CONVENTIONAL PRP
| 従来PRPとの比較 | PRGF-Endoret® | 従来 PRP |
|---|---|---|
| 採血由来 | 患者自身 | 患者自身 |
| 白血球 | 確実に分離・除去 | 混入する場合あり |
| 血小板の状態 | 無傷で抽出 | 破損する場合あり |
| 活性化タイミング | 術者がコントロール | 採血直後 |
| 形状加工 | クロット/リキッド/膜/グラフト | 限定的 |
技術的特徴
03
TECHNICAL FEATURES
PRGF療法の特長
-
自己血を使用できる
患者様自身の血液を用いることで、遺伝子組み換え製品や動物由来材料に伴うアレルギーや拒絶反応のリスクを最小限に抑えることができます。
-
白血球を含まない血漿
濃縮白血球は炎症反応を誘発したり、成長因子の放出を阻害する原因となります。PRGFは独自の遠心分離機構により白血球を確実に分離します。
-
無傷の血小板を抽出
PRGFの遠心分離機は、血小板を適度な濃度、かつ無傷無活性の状態(成長因子を放出しない状態)で抽出するようプログラムされています。
-
活性化タイミングをコントロール
専用の抗凝固剤入り採血管で血小板を不活性状態に保ち、治療部位に填入する直前にアクチベーターを加え血小板を活性化させます。
臨床応用
04
CLINICAL APPLICATIONS
歯科臨床における活用例
PRGFは注入する部位に合わせて、様々な形状に加工して使用することができます。
下記は歯科領域で代表的な5パターンの活用例です。
FORM 01
Clot
クロット

抜歯窩への填入
抜歯窩にクロット状のPRGFを填入することで、出血や腫れ・ドライソケットを抑制し、骨再生を促進します。
FORM 02
Liquid
リキッド
インプラント表面処理
インプラント体に液状のPRGFを絡ませて使用することで、オッセオインテグレーションを加速させます。
FORM 03
Membrane
メンブレン
手術部位の被覆
F1で作成したクロットを脱水させることにより、高密度で弾力性のある、生体適合性を持つフィブリンメンブレンとなります。
FORM 04
Graft
グラフト
骨補填剤と混合してGBR
骨補填剤と混ぜて固めてグラフト状にし骨欠損部位に使用することで、良質な骨の再生を助けます。
FORM 05
Supernatant
上清
培養培地として
採取した組織や自家骨を維持するための優れた培養培地となります。上清には血漿、血小板因子、およびタンパク質が含まれています。
THREE DEEPER CLINICAL SCENARIOS
01
抜歯窩の治癒管理
抜歯窩にPRGFを充填することは、抜歯後の歯槽堤吸収とドライソケット等の術後疼痛リスクを同時に抑制します。白血球を排除した100%自己由来製剤が良好な骨質へ再生するまでの期間短縮を実現し、補綴・インプラント治療への移行を円滑に進めます。
02
インプラント治療への応用
インプラント表面を液状のPRGFで処理することで、生物学的に活性化された環境を整えオッセオインテグレーションを促進します。また、GBRの際には骨補填材や自家骨と混ぜて使用することで操作性が向上する上、成長因子の作用によりグラフト内部まで早期に毛細血管が侵入し、安定した結果をもたらします。
03
歯周組織の再生療法
歯周病によって失われた歯槽骨や退縮した歯肉の再生を目指す治療においても、PRGFが適用されます。自己由来製剤のため拒絶・アレルギー反応が起きにくい上、あらゆる成長因子が含まれているため、人工的な薬剤にありがちな強い腫れや副作用の心配がほとんどありません。
臨床症例
05
CLINICAL CASES
臨床症例
PROVIDED BYひぐちファミリー歯科(福岡県飯塚市)
院長 樋口 琢善 先生
CASE
抜歯即時埋入と歯肉閉鎖にPRGFを活用した症例
KEY POINT自力歯の歯肉の再生・治癒
AGE
70代SEX
男性CHIEF COMPLAINT
右上が痛い抜歯即時埋入におけるインプラント体の早期安定と、軟組織の閉鎖にPRGFを応用した一例。
TREATMENT SEQUENCE — 3 PHOTOS
01
抜歯後インプラント埋入
埋入したインプラント体の周りにF2クロットを敷き詰める
02
縫合
F1メンブレンを設置して縫合する
03



粘膜の治癒の様子
裂開の可能性も十分考えられたが、F1メンブレンでカバーした部位は完全に閉鎖した
PRGF APPLICATION
- インプラント埋入部位周囲にF2クロットを充填し、オッセオインテグレーションと周囲骨の再生を促進。
- その上をF1メンブレンでカバー。抗菌性に優れており露出したまま縫合が可能。
- さらにF1メンブレンは弾力性があるため歯肉と一緒に縫合し固定が可能。
OUTCOME
臼歯部の為裂開の可能性も十分にあったが、F1メンブレンでカバーした部位は完全に閉鎖し治癒した。市販のメンブレンを使用しない為低侵襲で、かつ痛みと腫れの軽減も叶う。
CASE
GBRに応用した症例
KEY POINT良質な骨の再生
AGE
60代SEX
男性CHIEF COMPLAINT
全体的に歯を治療してほしいスポンジ型骨補填剤とF2リキッドを一緒に使い、質の良い骨を効率よく再生させる一例です。
TREATMENT SEQUENCE — 6 PHOTOS
01
他院で抜歯後に来院
CT画像でも大きく骨が欠損していることがわかる
02
抜歯部位の様子
PRGFを応用しGBRを行っていく。
03
骨補填剤の準備
F2のリキッドに浸して成長因子を絡ませ、骨再生の効率を高める
04
抜歯窩に填入
F2リキッドが染み込んだ骨補填剤、F1メンブレンの順に填入し縫合
05
治癒の様子
軟組織の治癒は良好
06
5か月後インプラント埋入
周囲骨とよくなじんだ骨様組織となっていて、ドリリング後もボソボソとしていない。
PRGF APPLICATION
- 骨補填剤とF2を一緒に使用することで成長因子が絡まり骨再生の効率が高まる
- F1メンブレンでカバーし軟組織の治癒を加速する
OUTCOME
PRGFを使用し良質な骨を再生させることで、予後の安定したインプラント治療が可能となる。
CASE
全顎的な歯周組織再生の症例
KEY POINT垂直的・水平的骨造成
AGE
40代SEX
女性CHIEF COMPLAINT
痛くて噛めない他社の歯周組織再生材と併用した歯周組織再生とリッジプリザベーションに応用した一例です。
TREATMENT SEQUENCE — 3 PHOTOS
01
右上7を抜歯しPRGFを填入
抜歯窩にはF2クロットとF1メンブレンを填入しリッジプリザベーションを、手前の骨吸収部分にはリグロスを併用した歯周組織再生を行った。
02
初診時とPRGF治療5か月後
5か月後、垂直的な骨造成を認める。インプラントを埋入。
03
初診時と30か月後
左上もリッジプリザベーション、また全顎的に歯周組織再生を行い、垂直的・水平的な骨造成を実現した。
PRGF APPLICATION
- 抜歯窩にF2クロットとF1メンブレンを充填しリッジプリザベーション
- 他社の歯周組織再生材を併用した歯周組織再生
OUTCOME
リッジプリザベーションによる充分な骨再生と、理想的な歯周組織再生を実現した。
CASE
CTG(結合組織移植)への応用
KEY POINT歯肉の早期再生とドナー部位の疼痛軽減
AGE
50代SEX
男性CHIEF COMPLAINT
全顎的に治療してほしいCTGにPRGFを活用することで、健康的で厚みのある歯肉を再生した一例です。
TREATMENT SEQUENCE — 3 PHOTOS
01
PRGF治療前
右上4の歯肉退縮の様子
02
結合組織の準備
採取した結合組織(写真左)はF2リキッドに浸して成長因子を絡ませる(写真右)。
03
結合組織の移植と縫合
移植した結合組織の上にF1メンブレンを設置し(写真右から2番目)縫合。
04
PRGF治療前と12か月後
ボリュームのある健康的な歯肉の再生がうかがえる。
PRGF APPLICATION
- 結合組織をF2リキッドに浸し使用することで、早期の血管新生を促す
- その上をF1メンブレンでカバーし厚みのある軟組織再生を促す
- ドナー部位にもF1メンブレンを設置することで、当該部位の痛みの軽減と創部の早期治癒を実現。
OUTCOME
CTGにPRGFを応用することで、より確実で、痛みの少ない軟組織マネジメントが可能となる。
品質管理
06
QUALITY CONTROL
PRGFシステムの品質管理と運用プロトコル
QUALITY / 01
生体適合性と無菌性の確保
PRGFシステムの構成品は、すべて生体適合性材料から製造されています。エンドトキシンの管理や無菌性の確保など、厳格な品質管理体制の下で供給され、臨床用医療機器として求められる国際的な要件を満たしています。
QUALITY / 02
再現性の高いプロトコルの提供
BTI社純正の機器および専用の消耗品を使用し、血液採取から施術部位に使用するまでの一連の流れについてプロトコルを定めています。施術者の習熟度に左右されず、常に一定の品質(血小板濃度、白血球の確実な除去など)を維持した血漿を抽出・活用することができます。
セミナーのご案内
FOR PRACTITIONERS
PRGFシステムを活用
するために
再現性の高い治療を行い、患者様に安定した効果を提供していただけるよう、定期的に開催するセミナーにて運用プロトコルをご提供します。
セミナーページへFEEL FREE TO ASK
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